【現役翻訳者がぶっちゃける】インド式英語の罠!その勉強法で本当にいいの?

もし、子供がいたとして、「インド式英語学習法がいいらしいからやりたい」と言われたら、翻訳者の私は、どう答えると思いますか?

答えは、「NO」。

なぜこんなことを言うのか?

実は、今まではどうでも良かったのですが、翻訳者になり、色々と見える部分が増えてきたのが大きいです。

今回は、そんな英語を使った仕事をしている側からの意見を交えて、「やっぱり標準の英語を軸に英語は学習してください」と言うメッセージを伝えていきます。

もし、英語学習で迷ってることがあったら一度読んでみてください。
英語を勉強する上での心得がわかります。

目次

なぜここまで言うのか?翻訳者としての体験

私はゲームの記事の翻訳が多いのですが、原文のファイルの大多数は、英語(インド)という設定でやってきます。

これがめちゃくちゃ悩みで、変な単語の使い方をしている記事がめちゃめちゃ来ます。

例を挙げると

“lucrative amount of heroes”

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これです。
日本語的には、儲かるなどが正しい意味ですが、ここでは、「たくさん」という意味で使っているみたいでした。

儲かる→お金がたくさん→たくさんというイメージができたので、実際、翻訳自体はできるのですが、読んでいて、一瞬止まるので、面倒です。

ちなみに、私の先生であるGPT4-oによると、

No, using “lucrative” in this context is incorrect. “Lucrative” refers to something that is financially rewarding or profitable. It doesn’t fit with describing the amount of heroes in a game. Instead, words like “large” or “extensive” would be more appropriate.

普通に間違ってると言われました。

このように、考えなければいけない文章がたくさんあるんですね。
パッと読んで、パッと理解できれば、翻訳も簡単で時給も上がるのですが、上のような感じで、GPTにお世話になることが多いです。

こういうのを毎日読んでいるので、インド英語になんで私がうるさいかわかってくれたと思います。

でもインド式勉強法なだけでインド英語とは、関係ないんじゃないの?という人がいると思います。

実際にはそうかもしれませんが、私はこう思います。

そのインド式で来たから、現在の私の悩みがある

インド式が良いと言われていることの一つに、「伝わればいい」というものがあるらしいです。

文法や発音が正しくなくても、伝えたいことが伝わればいいという考えです。

その結果、

「伝わっているから、正しいのは学ばなくていいや」みたいな感じになっているのかなと思っています。

そして、間違った知識のまま英語を使い続け、

こちらが慣れるしかないという結果を産んでいます。

(そもそも、ネイティブでも聞き取れないと言っているので、まず伝わればいいが伝わっていないのがわかります。)

このインド式というマインドセットが、間違った英語を使い続けるということに結びついてしまっています。
インド式で日本人も英語を学んでいってしまったら、我々も、間違った英語を使い続けることになってしまう可能性があります。。

でも、一応伝わっているのだからいいじゃないか!

と言う人もいると思います。

私も赤の他人が言うのであれば、「はい、そうですね、ご自由にどうぞ」と言います。

しかし、実際に友達や知り合い、家族が言ったら、絶対に「待て!」と返します。

なぜだと思いますか?

コミニケーションはキャッチボール!

まず、コミニケーションは、相手が存在します。
(これが、めっちゃ重要です。)

そして、自分が、間違った語彙、文法、発音、アクセントを使ったとします。

そうすると、相手は、頑張って理解しようとしてくれます。
頭の中で、あー今の発音は、これだな?
アクセント変だけど、この単語っぽいな!

そう、一見スムーズに伝わった感じがしても、実は相手が頑張ってくれているおかげで、コミニケーションが成立している可能性があるのです。

そして、間違っていても「伝わればいいや」という考え。

これは、相手に押し付けて、「はい、頑張って理解してね!」という感じになっていると思います。

失礼じゃないですか?

そのため、相手がいる以上、正しい言葉、文法を使う、正しい言葉、文法を学んでいく姿勢がとても重要なように思えます。

実際、キャッチボールをやっていて、相手が、カーブやスライダー、160km/hのストレートを投げてきたらどうですか?

私ならつまらなくて帰ります。

じゃあ、間違ってはいけないのか?

じゃあ、間違ってはいけないのか?

揚げ足を取る人に、こういう人も出てくると思います。

そうは言っていません

やっぱりミスは少ない方がいいです。

基本は、相手がいることを忘れずに、勉強するという心。

「すごくわかりにくくても聞いてくれてありがとね!」
「今は、ちょっと英語変だけど、将来はもっとわかりやすく言えるようになるからね!」

という相手がいる前提で正しい英語を勉強をしていくべきなのです。

この心は、伝わればいいという考えからは生まれないと思います。

じゃあどういうふうに勉強すればいいの?

でもインド人は英語が喋れて、日本人は喋れないじゃないか!

確かにそうかもしれません。

その差はなんなのか?

まずは、使っている時間にあると思います。

喋っている時間が圧倒的に少ないです。

というか、「ない」と思います。

まず、第一歩に、英語を喋るという時間を増やしてみましょう。

私のおすすめは、ミートアップです。

私は今も、毎週練習をしています。

安くて、楽しいのでおすすめです。

そして、基礎的な文法は、市販の文法書で大丈夫だと思います。

日本の文法教育は、実際よくできています。
これは、海外の語学学校とかにいくとわかるのですが、日本人は、文法は得意です。

最後に一番やった方がいい勉強方法があります。

それは、

洋書を読むこと

です。

これは、学んだ文法や語彙を自然な形で体系的に落とし込める最強の英語勉強法です。

英語は、ちゃんと学ぼう!

最後に言いますが、アクセントも少なく、正しい英語を喋るインド人もたくさんいます。

私の例は、ほんの一部でしょう。

しかし、頭を悩ませる英語を毎日読まされているのもまた事実。

なので、せめて、自分は、相手に負荷をかけないように心がけるという姿勢だけは、忘れないようにしてください!

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この記事を書いた人

英語を本気で学び始め、早15年。
TOEIC960、フリーランスで海外の企業と仕事をしています。

効率厨なので、マジで効果のありそうな勉強しか紹介しません。
中途半端なやる気の人にはグサリとくる内容が多いかも笑

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